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その地域に適した訪日客受入れとは

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政府は2020年に向けて、訪日客4,000万人という目標を掲げています。順調に訪日客は増えているものの、人気の観光客は東京や京都といった特定の年に集中している事から、より広範囲への訪問を促すため、20カ国・地域にごとに対策をとるそうです。

<日本経済新聞:2017年6月7日>
訪日客 地方に誘え 政府、20カ国・地域ごとに対策

社会保険労務士としてのテーマではありませんが、私がかかわっている「吉川市市民シンクタンク研究員」活動には関係する話になりますので、記事をご紹介してみました。

既に、市の窓口に対しては、吉川市の経済発展や人口減少対応策として、訪日客が足を運んで滞在し、住みやすい環境を整える施策について提案してみました。

しかし、吉川市の情報を調べてみると、滞在してもらおうにもホテルや旅館が1軒もありません。その為、現状としてはホームステイで受け入れるしかなく、その数には限界があります。仮に吉川市に魅力があるコンテンツがあったとしても、滞在ができない事で訪問者の不満につながってしまうかもしれない事がわかりました。

滞在し、お金をつかってもらうには訪日客に宿泊してもらえるのがベストですが、このアイデアは上記理由により難しい。それであれば、東京等の観光の一環として立ち寄ってもらえる場になる事が、まず一歩だと今は考えています。

吉川市は東京まで約1時間程度で、多くの人が都心に通うベッドタウンです。ですから、東京周辺を観光で回るスケジュールに組み込んでもらう事は十分実現できると思います。

そうすると、大事になるのは「吉川市には何があるのか、何が経験できるのか」というコンテンツがあるのかどうか。そして、期待して訪れる訪日客に対してそれを提供できる体制が整っているかという事になります。

さらに環境が整っていたとしても、それを伝える、プロモーションができなければ訪問する人が増える事はありません。ここまでの工程を準備し実行するには様々な準備が必要です。

吉川市は東京の羽田空港だけでなく、また成田空港からも1時間半程度で移動できる立地です。この2つの空港からアクセス可能なのは恵まれていると思います。コンテンツとしては少なくとも「なまず」、「米・ネギ(農業)」。企業で言うとファミリーレストランのサイゼリアの本社があったり、ぺんてるの工場があったりと、経験(見学)ができるような場も持ち合わせています。

実際にできるかは別として、アイデアを出し検討してもらわなければ何も始まりません。吉川市のコンテンツだけで足りなければ、周辺の自治体や埼玉県全体で考える必要があるでしょう。

ちなみに、国土交通省の平成27年のデータでは、埼玉県に訪問した人はたったの1.4%、平成28年7月~9月のデータを見ても0.5%という非常に残念な数字です。空港が近くアクセスしやすい場にもかかわらず、この数字は低すぎるでしょう。インドネシア人だけを見ても、それぞれ0.9%、1.2%と全体の数字同程度です。

私が深くかかわっているインドネシア旅行客も増えてきています。そしてインドネシア人に対しては「すかSUKI」ウェブサイトを通じてインドネシア語での情報発信が可能ですので、まずはここで試験的に取り組んでいきたいと考えています。

吉川市を起点に埼玉県がもっと盛り上がるような施策を提案できるよう、研究員活動を行ってまいりたいと思います。

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