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第29回介護福祉士国家試験EPA介護福祉士候補者の試験結果

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今年実施された「第29回介護福祉士国家試験」の結果が発表されました。この試験はEPAプログラムで来日している人達も受験しています。

<厚生労働省:2017年3月28日>
第29回介護福祉士国家試験におけるEPA介護福祉士候補者の試験結果

EPAで来日している人の104名が試験に合格したようです。おめでとうございます!

第29回介護福祉士国家試験結果

今回の試験の全受験者の合格率は72.1%で、去年より15%合格率が高くなっているようです。そしてEPA受験者全体の合格率は49.8%と約半分が合格しています。

EPA候補者の内訳を見ると初受験者の合格率が54.2%で再受験者の合格率が32.6%となっています。再受験者の方が有利な気もしますが、これほど差が出るのは何故なのでしょう?試験に対するモチベーションが下がってしまっているんでしょうか。

そして、インドネシアとフィリピンの国別の資料も公開されています。
【インドネシア】
(初受験)
合格率62.6%

(再受験)
合格率60.0%

【フィリピン】
(初受験)
合格率41.8%

(再受験)
合格率24.2%

上記を見ると初受験、再受験共にインドネシアの方が合格率が高く、再受験は差が顕著です。インドネシアにかかわっている私としては、とても嬉しい事ではありますが、多額の税金を使い人材を育てているので、フィリピンの来日者の人にももっと頑張って欲しいとも思います。

今回の合格者の中には、日本で仲良くしている友人も含まれています。その友人は先月会った時に、自己採点では合格しているだろうと話をしていましたが、今日合格の知らせを聞いて安心すると共に、これまでの努力が報われて本当に嬉しいです。

EPAの試験の方法は制度がスタートした当初よりは改善され、滞在延長の措置が取られたり、来日者が合格しやすいようになってきています。しかし、2025年に介護人材が約38万人足りないと考えられているこの日本の状況を考えると、不合格だからといって帰国させるのが果たして良い事なのでしょうか?

そもそも専門性がある優秀な人達ばかりが来日し、最初は日本語ができなかったとしても、滞在して仕事をする中でほとんどの人はかなりの日本語能力を身に着けていると思います。上述の私の友人はN1合格に1点足りず合格できなかったものの、非常に高い日本語能力を持っています。

日本語が全然できない状態で来日し、3年間仕事をしながら、そして介護福祉士試験の勉強もしている中での日本語学習です。仕事で日本語を使うとはいえ、並大抵の努力ではここまで日本語は上達しないでしょう。

日本人もやりたがらない介護の仕事を、喜んでやってくれる彼らは非常に貴重な存在だと思います。現行ルールによる税金を投入する形でなくても、合格していなくてもできるなら雇い続けたい介護施設は多いのではないでしょうか?

もちろん今後必要とされる介護人材の人数を考えれば、毎年数百人レベルしか来日していないEPAの内容を改善しても効果は微々たるものかもしれません。しかし、彼らが介護施設で働いてくれることで、1人でも2人でも多くの人を受け入れてもらえる事で、仕事を休まずにすむ、辞めずにすむ日本人は必ずいるはずです。

今年から介護での技能実習受け入れが始まりますが、EPAでの来日者に対する対応についても、もっと検討して欲しいとつくづく思います。

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