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平成28年 難民認定申請第1位はインドネシア

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2週間ほどインドネシアに訪問していたため、ブログ更新ができていませんでした。サーバーの設定が海外からのアクセスをブロックするようになっているようで、次回からは修正して出国しなければならないですね…

さて、ブログが更新していない間も様々なニュースがありましたが、特に私にとって非常にインパクトの大きいデータが公表されました。

<2017年2月10日:法務省>
平成28年における難民認定者数等について(速報値)

法務省は毎年難民申請に関するデータを公表しており、平成28年の速報値が先日公表されました。

○難民認定申請者数
・難民認定申請者数:10,901人(前年比約44%増加)
・申請者国籍:79か国
・申請者国籍別人数
①インドネシア:1,829人 ②ネパール:1,451人 ③フィリピン:1,412人 ④トルコ:1,143人 ⑤ベトナム:1,072人 ⑥スリランカ:938人 ⑦ミャンマー:650人 ⑧インド:470人 ⑨カンボジア:318人 ⑩パキスタン:289人

○処理の状況
・一次審査処理件数:8,193人(前年比約110%)
・難民認定した者:26人
・難民認定しなかった者:7,492人
・申請取り下げ者等:675人

○難民認定者数及び人道配慮による在留許可者数
・認定された26人に不服申立手続における「理由あり」との決定により難民認定された者2人を加えると28人(前年より1人増)
・主な国籍:アフガニスタン7人、エチオピア4人、エリトリア3人、バングラデシュ2人
・難民認定はしていないものの、人道上の配慮を理由に在留を認めた者:97人
・主な国籍:ウクライナ15人、イラク・トルコ各10人、パキスタン9人、スリランカ8人
・合計125人に対し、難民申請の結果,日本での在留が認められた

詳しくは下記リンクのPDFをご覧ください。
別表(1)難民認定申請者数の推移 (2)難民認定者数の推移

大変残念な事ではありますが、インドネシアが1番難民認定申請の多い国になってしまいました。結果として難民認定された人は0人ですし、そもそも認定されるために申請している人はおそらくいないと思われます。

難民認定申請数は上記資料を見ると平成19年が816人、そして平成28年が10,901人とこの9年で13倍以上に増えています。一方難民認定されたのは平成19年が41人で、平成28年は28人。難民認定申請者数が大幅に増加しているにもかかわらず、認定された人の数は減少しています。

日本の難民認定制度の概要は、法務省HPに下記のように記載されています。
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難民の地位に関する条約(以下「難民条約」という。)及び難民の地位に関する議定書(以下「議定書」という。)が1982年に我が国について発効したことに伴い,難民条約及び議定書の諸規定を国内で実施するため,難民認定制度が整備されました。この制度では,難民である外国人は,難民認定申請を行い,法務大臣から難民であるとの認定を受けることができ,また,難民条約に規定する難民としての保護を受けることができます。
本案内でいう「難民」とは,難民条約第1条又は議定書第1条の規定により定義される難民を意味し,それは,人種,宗教,国籍,特定の社会的集団の構成員であること又は政治的意見を理由として迫害を受けるおそれがあるという十分に理由のある恐怖を有するために国籍国の外にいる者であって,その国籍国の保護を受けることができないか又はそれを望まない者とされています。

難民認定手続とは,外国人がこの難民の地位に該当するかどうかを審査し決定する手続です。
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(以上まで抜粋)

難民認定されている国を見ると、国政が不安定であったり、常に紛争が起こっている地域が多いというのが実感です。インドネシア人の難民認定者数が0人という事は、インドネシア人で上記要件に当てはまる人はいなかったという事になります。

これほどまでに認定率が低いにもかかわらず、毎年申請者が増加している一番大きな理由として考えられるのは、難民認定されない事は十分承知の上で申請し、日本で働いてお金を稼ぐ人が増えているという事です。そしてこのような人達でも雇用して受け入れる会社があるため、年々申請者数が増加していると思われます。

つまり、それほど日本の労働力不足問題は深刻であり、難民申請してでも日本で単純労働者として働いてお金を稼ぎたい人もいるというのが現実です。

そもそも日本の難民認定基準が厳しいという話もありますので、今後基準の見直しは必要かもしれません。それ以上に一番考えるべきは、単純労働者を受け入れないという建前を続けている結果、法律の隙間をぬった不適切な形での滞在、あるいは違法での滞在をする人達が増えているという事です。

厳しい、実態にそぐわないとしても法律は法律、ルールはルールです。それを守らないインドネシア人が多ければ、インドネシア人に対するビザ発行基準が厳しくなる事は免れません。また、このような事が報道されると、日本人の外国人に対する感情は確実にマイナスになりますので、外国人の受入れ拡大に対する否定的な声が高まるでしょう。

すかSUKIの活動では日本で学びたい、働きたいインドネシア人の方に役立つ情報をお伝えしています。今回のテーマはほんの一部の人の行いが、多くの人に悪影響を与える事に繋がりかねない内容です。今回の内容はインドネシア人の方に取ってはネガティブな内容ではありますが、ひとつの事実としてきちんと伝えて理解してもらえるよう伝えていきたいと思います。

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