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技能実習生に対する過労死労災認定

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長時間労働に対する対応が厳格になってきている事を、改めて感じる記事が掲載されていました。

<朝日新聞 2016年10月16日>
外国人技能実習生、異例の過労死認定 残業122時間半

時間外労働が78時間~122時間半と長時間に及んだ結果心疾患で亡くなり、過労死として労災認定されたそうです。亡くなった方はフィリピン人で、鋳造会社で勤務しており、鉄の切断や金属を流し込む型に薬品を塗る等の作業を担当していたそうです。なかなかハードそうですし、薬品を扱う事による危険もある仕事なのではないかと思われます。

場所は岐阜県、力を使ったり薬品等で身体に影響がある仕事かと思われますので、日本人を採用する事が難しい。あるいは、コスト的に日本人だと高くなってしまう為、技能実習生を受け入れているのではないでしょうか。

最低賃金は受け取っていたとありますので、逆に言うと最低賃金の時給で給料を払っていたでしょうし、時間外労働に対する残業代も適切に支払われていなかった可能性が高いでしょう。

つい先日、電通の女性社員の過労死に対する報道があり、非常に注目を集めています。立件は免れないのではないかという話も出ており、いかに国が「長時間労働」対策に対して力を入れているかがうかがえます。

そして今回の技能実習生に対する過労死労災認定です。統計をとり始めたのが2011年からなのでそれほど古い統計ではありませんが、技能実習生に対する過労死労災認定は初との事ですので、長らく問題が多いとされてきた技能実習制度に対する改善に取り組む姿勢を見せたとも考えられます。少なくとも、日本人、外国人問わず、長時間労働の改善に取組まない企業に対しては、厳しい指導をしていく姿勢が伝わります。

今後介護での技能実習生受入れが決まれば、新しい分野での受入れという事もあり、今までになかった新たな問題が起こる可能性もあります。ですから、国がこのような対応をしていく方針は歓迎すべきでしょう。技能実習生を受け入れている企業、監理団体にはいっそう適切な労務管理が求められます。

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