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運転手派遣会社 年齢による賃金格差認める判決

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「同一労働同一賃金」を良く耳にするようになりましたが、今後どうなっていくのかというのはまだまだはっきりとわからない状況です。今回東京地裁にてひとつ、この分野に関わる判決が出たようです。

<朝日新聞:2016年8月25日>
若い労働者を賃金で優遇「企業裁量の範囲内」 東京地裁

内容としては、
・運転手派遣会社勤務
・別の会社を60歳定年退職
・有期契約として勤務し、60歳未満の運転手に比べ8割程度

紹介されている判決内容をまとめると、下記の事が書かれています。
・年齢の若い労働者を賃金で優遇する事は、企業の裁量の範囲内で不合理な差別ではない
・人材の処遇には企業の裁量が広く認められるべき
・定年後に賃金水準が下がるのは日本では一般的
・就労時に労働条件を認識していた

以前、同じく運転手業務で、「同じ業務で定年後再雇用、賃金差別は違法 東京地裁判決」という判決をご紹介していました。

今回も運転手業務で東京地裁ではあるものの、異なる判断となっています。今回は「他社で定年後に再雇用として雇用された」、違法判決は「定年後同一の会社に再雇用されていた(記事に定年前と同じ業務との記載有り)」という違いがあります。

再雇用の条件の基準として、自社での経験を評価する項目がある事で、勤め上げてきた人と他社から来た人との賃金差が生じる事も考えられます。そうすると同じ再雇用で年齢が同じでも賃金に差が発生する事もあるかもしれません。あくまでも記事からわかる情報ではありますが、長期間中で勤めた人と、いきなり外部から人では業務遂行能力に差がある事は十分考えられますので、合理的な理由を説明できる可能性はあると考えられます。

今後も「同一労働同一賃金」に関係する情報はいろいろと出てくると思いますので、どのような判断がなされているのか注目していく必要がありますね。

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